coed-cafe vol.37 「勉強とスポーツを本気で取り組んで得たもの」

今回のcoed-cafeでは現役Jリーガーの片山瑛一選手、JFLクリアソン新宿アカデミーコーチの沖山友晴さん、J2いわきFC監査役であり弊社weclip共同代表の横田泰成の3人で勉強とスポーツを切り口にパネルディスカッションを行いました。

■文武両道で得たもの、そして最近感じていること

 片山選手は勉強とスポーツを両立させることで将来の選択肢が増えたと実感しているということでした。勉強によって身につけた知識やスキルが、結果的に将来の夢であったプロサッカー選手への道を切り拓くための武器となったようです。文武両道を通じて夢を叶えた後もさらに選択肢が広がり、自身の中でサッカー以外の可能性も感じていると語っていました。また、若い選手たちは漠然と不安を感じていることが多く、自身のスキルが安心感や保険にもなっているとも教えていただきました。

 沖山さんはメキシコに短期留学し、サッカーの指導を行っている中で、プロになれない子どもたちにも社会で通用する力を教えることが重要だと話していました。メキシコでの印象的なシーンとして、どのカテゴリーでも子どもたちがコーチをリスペクトしている様子を挙げていました。

 横田さんには冒頭、日本とアメリカの大学スポーツの文化の違いについて話していただきました。アメリカでは大学スポーツが学びの一環として位置付けられ、最低限の成績レベルが求められています。また、アメリカでは大学スポーツがビジネスとして成立しており、多くの経営者がスポーツ経験者であることを指摘していました。アメリカでは複数のスポーツに触れる機会が多くあることを取り上げ、親の「固定のスポーツをやらせた方がいいのではないか」という意識をまずは変えること、そして子どもたちが自分の好きなスポーツを見つけることが大切だと話していました。

 このテーマで印象的だった言葉は、片山選手が言っていた
「楽しむ心がないと何事も続かない」
という言葉です。勉強にもサッカーにも同じような熱量で取り組むので時間の制限はあったそうですが、その制限すら楽しんでいた、ということで片山選手の生きる上での軸を垣間見たような気がしました。

■スポーツで培われる人間力とこれからのスポーツとの関わり方

 片山選手はスポーツを通じて社会で生き抜く力が得られると語っていました。チームの中での役割を果たすために自分の個性を持ちながら協力することや、戦術や振る舞い方を考えることで頭を使うようになったそうです。また、同じポジションの選手にリスペクトを持ちながら自己成長を図ることが大切だとも語っています。成長の文脈では、周囲からの評価や褒め言葉も自身の成長に大きく影響を与えたといういことでした。

 沖山さんは指導の現場でサッカーは相手あってこそのスポーツであることをことあるごとに伝えているそうです。また、サッカー以外のスポーツに取り組むことも推奨しており、幅広いスポーツ体験を通じて子どもたちが成長することを期待していました。

 横田さんは子どもたちの運動機会の減少や他の年齢層との関わりの減少について懸念を抱いていました。体力テストの結果のいびつさにも言及し、子どもたちが自分の好きなスポーツを見つける機会を提供してあげることの重要性を強調していました。

■終わりに

 最後に、複数のスポーツに触れることの重要性について片山選手が語ってくれたのですが、彼自身がサッカー以外のスポーツにも幼少期に取り組んでおり、それが現在の彼を形作っているとのことでした。将来的には子どもたちにも様々なスポーツ機会を提供できる環境を作りたいと力強く話していました。

 22時半を過ぎてからのフリートークでは夜遅くにもかかわらず、30名近い方に残っていただき楽しい時間を過ごしました。そこでも、文武両道で得たものやスポーツで培われる人間力には、将来の選択肢の広がりや社会で生き抜く力、チームでの役割や個性の発揮、リスペクトや成長への意欲などが含まれていることが分かりました。また、現在、我々weclipが軸に据えている「子どもたちに幅広いスポーツ経験を提供し、成長を促すこと」が大切であることも再認識することができました。今後は、勉強とスポーツを分けて考えるのではなく、両方を組み合わせることで社会に通用する力を育てることが求められるのかもしれません。

 ご参加いただいた皆様、遅くまでありがとうございました!!





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