「プログラボ」を通して子どもが得るもの
松原:
さて、こういった教育ビジネスの集客には保護者の方の口コミがかなり大きいと思うんですが、保護者の印象的な感想を教えていただけますか?
板羽:
保護者の方にアンケートを取っているのでそちらを一部共有させていただきますね。
【保護者様アンケート】
・身の回りにある物がどのようにプログラミングされて動いているのか興味を持ったり、おもちゃや家電を分解したりしています。
・物事を順序だてて考えられるようになってきました。
・自分の考えを言うようになりました。
・将来の夢が「ロボットを作る人」になりました。
・元々失敗を嫌がる子でしたが、失敗から学ぶんだと思えるようになってきました。
・プログラボの授業では発表する機会が多いので、自分の考えを言えるようになりました。より積極的になりました。
・今までは、なにかしても諦めてしまうことが多かったのですが、長く通っているなかで、トライ&エラーを繰り返すようになりました。 特に、積み木やレゴ、歯車のおもちゃのようなもので遊ぶ際、出来なくても考えてどうにかしようとしますし、それができた達成感も味わっているように見受けられます。(通う前は出来ないから諦めるのが普通でした。) 年齢が上がってきているからかもしれませんが、性格上トライ&エラーを覚えてもらいたいと思い通い始めたので、本当に良かったです。
実際、私たちの授業では子どもたちに発表してもらう場をたくさん設けています。その点は、いわゆる一昔前の学校の一斉教育とは少し違うところで、少人数教育の強みだと思っています。
たとえば、授業では「自分がプログラミングしたロボットはここにこだわっているんだよ。」といったことを皆の前でプレゼンする機会を設けています。最初は恥ずかしがってなかなか話せなかった子も、何回かの機会を経て、徐々に堂々と話せるようになってきます。そういったところから先にお伝えしたアンケートにあるような積極性みたいなものが出てきてるのかなと思います。
松原:
子どもたちが「人に何かを伝える」「失敗から学ぶ」ということが日常的に行われているというのは素晴らしいですね。
板羽:
大人が子どもに主体性をつけさせようとしても、なかなかそうはならないと思います。子どもたちの一番のベースにあるのが『楽しい!』という感覚なんだと思います。
アンケートでもお答えいただくんですが、「どの習い事よりも一番楽しい」とか「今週休みなのは悲しい」とか言ってくれますし、無料体験会に来てくれる子の多くがとても楽しんでくれて、もっと動かしてみたい!と思ってくれるようです。『楽しいからやりたい、もっと学びたい』が体現できている教室なんじゃないかなと思います。
松原:
プログラボでは子どもたちが没入できる環境が整っているんですね。
板羽:
はい、実はただ楽しんで学ぶ環境だけではなくて、WRO(World Robot Olympiad)という世界大会につながるロボット大会もあります。先ほど申し上げたようにプログラボも世界基準のロボットを使っているので、ロボットプログラミングを極めて世界大会を目指すことも出来るんです。実際にプログラボから日本一の子も出てますし、世界大会に進んだ子もいます。
WROで世界大会に行けなくても、予選の段階でうまくいかなくて大勢の人の前で泣く子もいますし、逆に集中力を発揮し、いつも以上の力を出すことができる子もいます。
文科系というか、勉強をする塾に近い習い事のように思えて、甲子園を目指す球児のように熱い想いをもって取り組んでいる子もたくさんいます。そんな経験ができるのがプログラボの特徴だと思います。
松原:
WROのように世界に通じる環境で競争できるのも素晴らしいですね。
板羽:
一概には言えませんし、否定しているわけではないんですが、一斉授業はある程度答えが決まっているものが多いと思います。
一方でWROはスポーツとよく似ていて、たとえばサッカーはグランドコンディションや気候、相手によって戦術を変えながらその場の判断で最適解を模索して戦うと思いますが、ロボットプログラミングも同じで、たとえば教室と大会場所は床が違うのでロボットの動きにも当然影響します。
その場で頭の中でロボットの動きを想像して、最適なプログラミングを導き出さなければいけないので、創造性の高い学びにつながっているんじゃないかと思います。
コメントを残す