子どもたちに未来を切り拓く力を 〜プログラミング教育の可能性〜

斎藤 幸輔  Kosuke Saito
コードキャンプ株式会社 CodeCampKIDS 事業統括責任者
2016年度 総務省「若年層に対するプログラミング教育の普及推進事業」プロジェクトマネージャー
事業創造大学院大学卒(MBA)

今回のスクスクでは、小・中学生向けのプログラミングスクール「CodeCampKIDS」の事業統括責任者である斎藤幸輔さんにインタビューを実施。 プログラミングの持つ可能性から、斎藤さんの抱く教育観や目指したい教育事業の展望について伺いました。

CodeCampKIDSについて

大沢:
2020年度から小学校、その後順次中学校、高校でプログラミングが必修となり、今後ますますその重要性が高まると想定されます。まずは、斎藤さんが統括されるCodeCampKIDSについて教えていただけますか。

斎藤:
CodeCampKIDSは、初心者でも楽しく学べるビジュアルプログラミングから、本格的なゲームやWebサービス、アプリなどの開発を学ぶことができる、小学生・中学生のためのプログラミングスクールです。小学生・中学生のためのプログラミング教室 | CodeCampKIDS(コードキャンプキッズ)

CodeCamp自体は、2013年に現役エンジニアによるオンラインマンツーマンプログラミングスクールとしてスタートしました。オンラインプログラミングスクールCodeCamp(コードキャンプ

その後、私が入社した2017年に子ども向けのスクールを立ち上げることとなり、その企画から携わらせてもらいました。もともとCodeCampの創業者とも知り合いだったことや、ちょうど前職からの転職活動をしていた際に、やりたかった子ども向けの事業を改めて立ち上げるタイミングも重なり、個人的にとてもやりがいを感じていました。

大沢:
具体的にはどのような事業を展開されているのですか。

斎藤:
直営教室、オンラインスクールの運営に加え、多数のパートナー教室を展開しています。また、教材開発パートナーとして、企業や教育機関との協業による子ども向けプログラミング教材の開発も行っています。

(1)直営教室(品川区大崎)
当スクールのモデル校の位置付けであり、私自身も頻繁にレッスンの運営を行っています。この教室では、当社の教務責任者や現役エンジニアの専任講師が直接レッスンを行うことで、自分たちの教材や授業内容の効果を確認しています。

コースは、まずSTEP1として、ロボットプログラミングコースとScratchプログラミングコースがあります。その後STEP2として、Unityプログラミングコースがあり、これら3つのコースにより段階的な学習が可能です。

映像教材をベースにプログラミングを学習し、毎回オリジナルゲームやアプリを開発します。

定期的に発表会を実施し、プレゼンテーションの場も設けられています。

(2)パートナー教室
いわゆるフランチャイズビジネスで、CodeCampKIDSの教材や教室運営のノウハウをパートナーの方にお渡しし、全国でプログラミング教育の普及・展開を行っています。現時点では、このパートナー教室の展開が一番注力している事業です。 

プログラミング学習は素晴らしい学びだと思うのですが、まだまだ新しい領域ですので、そもそも教室が無かったり、やり方自体がわからなかったりすることも多いです。私たちは、そういった方々をサポートして、教室を立ち上げやすい環境づくりを行っています。

(3)オンラインスクール
直営とパートナー教室は基本的にオフラインでの実施となりますが、オンラインで学習したい方もいらっしゃるので、当社の教材をWeb上で学習できるようにしています。

(4)教材開発や書籍監修
プログラミング教育の普及活動の一環として実施しています。例えば、NTTドコモが提供している「embot」というダンボールロボットの教育用ツールがあるのですが、その教本やカリキュラムの開発・監修を行っています。また、JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)が実施している宇宙をテーマとしたプログラミング学習教材の製作に協力したりもしています。

CodeCampKIDS協力のもとJAXAが小学生向けの教材を公開 「宇宙をテーマにプログラミングを学ぼう!」教材の無償公開を開始 |

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大沢 彰裕
(株)weclip 共同代表。(株)日立製作所の鉄道部門でセールスやコンサルティングに従事する傍ら、教育支援会社であるweclipを創業。プランナーとして、スクスクのメディア運営など教育支援事業に従事。1児の父。