教師自身が変わり続けることを恐れない

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(株)weclipが主催する『気軽に教育を語り合う場~コエドカフェ~』で、先生と保護者が「先生のお悩み〜授業編〜」について、小中学校の先生9名、保護者1名で話し合いました。今回のスクスクではその内容を一部抜粋してお届けします。

授業の「導入」実践例

よく研究授業の協議会でも話題になる「導入」。

皆さんとの意見交換はこの「導入」の実践例から始まりました。

脳科学の視点からその日の感情を生徒に表現させることで授業に生かしている先生、「え!?びっくり!!」という驚きを子どもたちに味わわせて一気に授業に引き込んでいく先生、パワーポイントでクイズを作り子どもたちに解いてもらいながら授業を進める先生など、様々な事例が出され、その工夫は先生の数だけ存在していることがわかりました。

教師は一緒に学ぶ仲間であり、相談所のような存在

子どもたちにとって、教師とは「教えてもらう存在」ではなく、目の前の課題を解決するために一緒に取り組んだり、新しいことを一緒に学んでいく仲間でありたいと考えている先生がいました。また、困ったときにはいつでもなんでも相談できる相談所のような存在でもありたいとおっしゃっていました。

教壇に立って一方的に子どもたちに知識を教える姿はそこにはなく、子どもたちに寄り添い、子どもたちの声に耳を傾けながら日々の授業に取り組まれていることが伝わってきましたし、先生としての「在り方」も垣間見ることができました。

学び続ける教師であること

ご参加された先生たちは「子どもたちに何かを教えるということ同時に、私たち教師が学び続けなければならない」と口々におっしゃっていました。

子どもたちの「主体的で対話的な深い学び」を実現させるためには、まずは教師自身が常にアップデートしていかなければならないということです。

私たち教師は私たちなりに子どもの成長を真剣に考えて活動していますが、一方で学級運営以外でも様々なトラブルに見舞われ忙殺されることもしばしばあり、日々の授業を「こなす」ような状態になってしまうことがあります。

日々の活動のリズムが崩れてしまうことは学級運営に支障をきたすこともありイレギュラーなトラブルは極力避けたいものですが、教育現場にいるとそのような状況に置かれることは良くあります。

そのような状況でも真剣に子どもと向き合いつつ、自身のキャパシティをしかと見定めて、日々の学級運営と並行して自身を磨いていかねばなりません。なにかを勉強して新たなスキルを身に付けることも必要ですが、まずは心構えから変えていきたいものです。

まずは、変化を恐れることなく変化を楽しむくらいの気構えでいることが、巡り巡って子どもたちの学びに良い影響を与えることを念頭において教育活動を行うべきだと考えを広げることができました。

 

教育をもっと気軽に語り合いませんか?

(株)weclipでは、約2週間に1度のペースで先生方と保護者との間で教育に関する素朴な疑問や悩みをテーマに語り合う「co-ed Cafe」を開催しています。

学校の先生と保護者との接点が少ないことは大きな課題です。

地域により異なりますが、1クラス30人以上を受け持つ先生は多く、一人一人の親と丁寧に会話する時間の確保が難しいのが実情です。また昨今では先生の働き方改革や、コロナにより先生と保護者の接点はますます少なくなるばかりです。

学校、保護者、地域とのコミュニケーションが少なくなりがちな今だからこそ、子どものために、そして私たち自身のため、是非気軽に教育について語り合いませんか。

皆様のご参加をお待ちしています。
https://weclip.jp/

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ABOUT US
西田 雅史
2010年4月〜東京都内公立小学校にて勤務。初任者の頃、『作家の時間(ライティング・ワークショップ)』と出合い、子どもたちが学びを展開していくワークショップのとりこになる。2021年7月、共著『社会科ワークショップ〜自立した学び手を育てる教え方・学び方』を出版。子どもたちが学習のコントローラーを握り、自立して学んでいく姿をどの教科でも実現しようと日々奮闘中。モットーは「徹底的に子ども目線」。まずは子どもの目線まで降りて、子どもたちの声に耳を傾けることを大切にしている。