小林 隼大 Hayata Kobayashi
株式会社アルフォ 代表取締役
ダンススクール運営を中心としたイベント企画事業、美容事業、コミュニティ運営事業、キッズマネースクール事業、サステナブル事業
今回のスクスクでは自らが著名アーティストのバックダンサーとしてダンス業界での第一線で活躍した後、インストラクターとしても大活躍される小林隼大さんへのインタビューを実施。自身の怪我をキッカケに指導者、経営者としてのキャリアを歩み始め、子どもたちの「好きなことを仕事にし、未来を創る」ことへ挑戦される小林さんの教育観や夢を伺いました。
ダンス指導から始まった教育への関心
大澤:
小林さんはダンススクールの運営を中心に子どもたちの教育に関わる様々な事業をされていますが、どのような想いを大切にされているのでしょうか?
小林さん:
会社としても個人としても「好きを仕事に、その好きが未来を創る」というのをスローガンに掲げながら仕事をしています。子どもも大人も好きなことを仕事にしていくことで自分の使命を全うでき、世のため人のためになる、ということをイメージしていますね。
大澤:
教育分野に関わるようになったのはキャリアの途中からだったのでしょうか?
小林さん:
途中からですね。本格的に世の中のためにと思い始めたのはつい最近のことです。学校教育でもSDGsや環境問題などを取り上げますが、私としてもそういう部分にフォーカスしていきたいと思っています。
地球規模というと壮大ですが、仕事を通して持続可能な社会づくりに挑戦し、未来のこどもたちに残せる世の中を作っていきたいですね。
昔から好きなことを仕事にしたいという想いがありましたし、それを多くの人がやれたらみんな楽しいじゃないかというのはよく考えていました。
大澤:
まさにご自身の仕事、人生の理念ということですね。小林さんがそうした教育事業を通じて子どもや保護者に強く伝えていきたいことはありますか?
小林さん:
ご承知のとおり、日本では年々出生率が低下しています。これは大きな社会課題です。これらの解決のためには、PTAなど保護者全体が子どもの教育により積極的に関わっていくべきと思いますが、全体的に子育てが負担になっているというのも事実です。親御さんの子育てや将来に対する不安な思いもよくお聞きします。
ひと昔前は、大学に行ってそのまま就職して終身雇用というのが一つの道筋になっていましたが、今はトヨタのような大企業でも終身雇用をやめようとしています。
単なる今の延長線上に未来はない以上、我々自身も変化して生きていかないといけません。そうした社会の変化において、自分自身で生きがいややりがいを見出すうえでもやはり「自分の好き」を大切にしていくことはより重要になってきていると思います。
好きなことを仕事にする
大澤:
小林さんがご自身の「好き」を仕事にしていきたいと思ったのには、どういったきっかけがあったのでしょうか?
小林さん:
私自身がまさにダンスという好きなことを仕事にしていた時に、周りの人を笑顔にできたなという実感がありました。そして、「あなたのやっていることはとてもいいことだよね」と言ってくださる方が増えてきたとき、段々とそれをお裾分けしたいというか、「皆さんでもできますよ、だから一緒にやっていきましょう」と思うようになったんです。
以前私がダンスを教えていた子どもの中から、「僕もダンスで仕事をしたいのですがどうすればいいのですか?」という相談をしてくれた子がいました。はじめは自分で頑張るしかないないだろうと思っていたのですが、それは違うなと。
誰もが好きなことを仕事にできる仕組みや世の中を作ってしまえばいい。
そして、うちに来ればそれが完結できるような会社やコミュニティになればいいんじゃないか、と思うきっかけになったんです。
大澤:
素晴らしいですね。小林さんは社会に出たキャリアの最初からそうした起業や仕組みづくりなどを考えていたのでしょうか?
小林さん:
キャリアのはじめは建築関係の仕事をしていましたが、雇われというより個人事業主という形態で請け負っていました。10代の頃から時間は平等なので、成果を出すためには他人と同じことをやっていてはダメだなという感覚がありました。
ですので、早めにやるべきことをやったら、空いた時間でダンスなど好きなことをやってましたね。やりたいことをやるために仕事をするというイメージでした。
その後、25歳の時に靭帯断裂という大けがを負ったのもあり、ダンスプレイヤーとしてはけじめをつけ、指導やオーナー業に集中し、収益を生み出していくということにシフトしました。そのあたりが子どもへの教育を意識し始めたときでしたね。

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