キャリア教育について

career

(株)weclipが主催する『気軽に教育を語り合う場~コエドカフェ~』で、先生と保護者が「キャリア教育」について話し合いました。今回のスクスクではその内容を一部抜粋してお届けします。

 

「キャリア教育」とは

先生方であれば一度は聞いたことのある「キャリア教育」ですが保護者の方からは「初めて聞きました」という声もありました。

文部科学省のHPによるとキャリア教育は「子ども・若者がキャリアを形成していくために必要な能力や態度の育成を目標と する教育的働きかけ」と定義されています。

そして、キャリアの形成にとって重要なのは、自らの力で生き方を選択 していくことができるよう必要な能力や態度を身に付けることにあり、したがって、キャリア教育は「 子ども・若者一人一人のキャリア発達(※1)を支援し、それぞれにふさわしいキャリアを形成していくため に必要な能力や態度を育てること」を目指すものである、とも書かれています。

(※1 社会の中で自分の役割を果たしながら,自分らしい生き方を実現していく過程のこと。中央教育審議会「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について(答申)」(平成 23 年1月 31 日))

なぜ、いま「キャリア教育」なのか

学習指導要領の改訂でキャリア教育がカリキュラムに組み込まれました。

これは少子高齢化、終身雇用制度の崩壊など日本の社会構造が変化してきたこと、人間関係の構築がうまくできなかったり、自ら意思決定できない、自信がもてないといった問題が学校現場でも増えてきたことが背景にあるようです。

きっとこの記事を読んでいただいている皆さんの職場でも思い当たることがあるのではないでしょうか。社会的背景を知るだけでも「社会で活躍するための基礎的・汎用的能力の育成を目指すキャリア教育」が新たに組み込まれたのも納得できます。

学校現場では、どんなことが行われているんだろう

では、実際に学校現場では「キャリア教育」としてどんなことが行われているのでしょうか。

この3年、キャリア教育の担当をされている小学校の先生は「キャリア教育はなにも特別なことではないんです」と前置きした上で小学校の実態を教えてくれました。

「どうしてもキャリア教育と聞くと中学生、高校生のときの「職場体験」をイメージしがちですが、日々の授業の中でもキャリア教育は行われています。例えば2年生の生活科の学習で町探検に行き、お店の人のインタビューしてお店や地域の実態を知ること、道徳の学習でこれからどんなことを大切にして生きていくかを考えることもキャリア教育なんです。」

また、別の先生からも以下のようなお話をいただきました。

「算数の学習で友達と一緒に課題解決したり、縦割り班活動(同じ学年ごとではなく、1〜6年生までが集まって定期的に交流する活動)で年齢の違う人とコミュにケーションをとることもキャリア教育になっていると思います。」

お二人のお話からも分かるように、「キャリア教育は特別なものなのではなく、それが目指す育成すべき力は普段の授業の中で育まれるものであることに自覚的になること」が大切なのだろうと思います。

終わりに

今回、「キャリア教育」を初めて知ったという保護者から「具体的に、子どもたちの生きる力を養うために、学校や家庭で何ができるのか、もっと話しあいたい」とおっしゃっていました。

今回は先生方が学校現場で行っているキャリア教育について共有する会となりましたが、まずは先生だけでなく保護者も「キャリア教育を知ること」が大事だと思いました。

社会的背景からキャリア教育が重要視されているという実態を踏まえて、我々大人が子どもたちに施せることは何かについて引き続き対話していくことが求められているのではないかと思います。

 

教育をもっと気軽に語り合いませんか?

(株)weclipでは、約2週間に1度のペースで先生方と保護者との間で教育に関する素朴な疑問や悩みをテーマに語り合う「co-ed Cafe」を開催しています。

学校の先生と保護者との接点が少ないことは大きな課題です。

地域により異なりますが、1クラス30人以上を受け持つ先生は多く、一人一人の親と丁寧に会話する時間の確保が難しいのが実情です。また昨今では先生の働き方改革や、コロナにより先生と保護者の接点はますます少なくなるばかりです。

学校、保護者、地域とのコミュニケーションが少なくなりがちな今だからこそ、子どものために、そして私たち自身のため、是非気軽に教育について語り合いませんか。

皆様のご参加をお待ちしています。
https://weclip.jp/

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ABOUT US
西田 雅史
2010年4月〜東京都内公立小学校にて勤務。初任者の頃、『作家の時間(ライティング・ワークショップ)』と出合い、子どもたちが学びを展開していくワークショップのとりこになる。2021年7月、共著『社会科ワークショップ〜自立した学び手を育てる教え方・学び方』を出版。子どもたちが学習のコントローラーを握り、自立して学んでいく姿をどの教科でも実現しようと日々奮闘中。モットーは「徹底的に子ども目線」。まずは子どもの目線まで降りて、子どもたちの声に耳を傾けることを大切にしている。