(株)weclipが主催する『気軽に教育を語り合う場~コエドカフェ~』で、先生と保護者が「子どもの教育」についてお互いに期待することを話し合いました。今回のスクスクではその内容を一部抜粋してお届けします。
「学校の先生は、わたしたち保護者に何を期待しているんだろう?」
保護者は、このような素朴な疑問を抱くことはありませんか。
例えば小学校であれば、
・宿題をしっかりやらせて欲しい。
・生活リズムをしっかり整えて欲しい。
といった、日々直面する課題を思い浮かべる保護者も多いと思います。
もちろん先生方にはそういう期待もあるとは思います。
ところが実際に複数の先生方にざっくばらんに聞いてみると、わたしたち保護者に期待されているのはもっと本質的なことで、子を持つ親の私にとってはハッと考えさせられる内容でした。
先生方と話して共感した内容を、ここでは2つご紹介したいと思います。一言で言うと、『わたしたち保護者が見落としがちなことで、でもとても大切なこと』です。
(1)子どものたちの安全基地であって欲しい
子どもは様々なことに興味を持ち、善悪もわからず行動します。しかし、学校は共同生活の場であるため、ときには先生から叱られたり、友達から嫌な思いをさせられることもあるでしょう。子どもにとっては怖く、辛いことです。子どもたちの間で解決できれば良いのでしょうが、必ずしもそうではなく、思い悩んでしまう子どももいるのが事実です。
子どもからそんな心境を伝えてくれるなら対応の仕様もありますが、ふさぎ込んでしまって、そんな些細なことも言えない子もいます。家でも厳しく躾をうけている子は、発言できなかったります。
先生方はこうおっしゃっていました。「保護者には、とにかくお子様をまずは温かく受け入れ、そしてよくコミュニケーションを取り、お子様が安心できる場所にしてあげてほしい。どんなときもあなたの味方だよ、と伝えてあげてほしい」。
(2)先生と保護者との間で信頼関係を構築したい
先生も保護者も想いは同じで、子どもの成長を真に願っています。しかし双方ともにコミュニケーションが不足していて、学校内、家庭内での子どもの様子がわかりづらいため、互いに協力しあって情報をやり取りすることで、子どもの何気ない変化を捉えられることが重要です。
そのためには、お互いを信頼し合い、子どもを中心として、本当にその子の成長になることは何なのか、胸襟を開いて話し合える関係性を築くことが巡り巡って子どものためになります。
学校と家庭。わたしたちは子育てのパートナー
この2つともに改めて文章にしてみると、至極当たり前のことだと思われると思います。
しかし、親としては当たり前すぎて盲目的になっていませんでしょうか。また、クラスの担任の先生は毎年変わることが通例で、いきなり担任になった知らない人を信頼し、限られた時間でお互いが打ち解け、子どものために尊重し合うのは簡単ではありません。
ともすると、先生と保護者が見ている「それぞれの子どもの姿の認識や期待のズレ」から疑心暗鬼とは言わないまでも、お互いを色眼鏡で見てしまった経験はありませんか。
「前の担任の先生はしっかりしてて良かったけど、今回の担任の先生はなんだか頼りなさそうね」や「〇〇君は忘れ物が多いからお母さんがちゃんとしてくれないと困っちゃう」など、保護者や先生がお互いの不満を子どもの前で悪気なく話してしまって陰口をしてしまう、なんてことも容易に起こり得るものです。
そんなとき改めてこう思いたいものです。
「そもそも、先生も保護者も完璧ではなくて、私たち大人も子どもと共に学んで成長していく一人の人間である。」
そしてなにより、子どもの成長を願う気持ちはお互いに一緒です。
その想いを助け合う力に変え、同じ方向へ向かわせることができれば、「学校の先生」という肩書き以上に子育てのパートナーとして協力して子育てができる。
先生方と話すことで、私は先生とそんな関係になりたいと思いました。
教育をもっと気軽に語り合いませんか?
(株)weclipでは、約2週間に1度のペースで先生方と保護者との間で教育に関する素朴な疑問や悩みをテーマに語り合う「co-ed Cafe」を開催しています。
学校の先生と保護者との接点が少ないことは大きな課題です。
地域により異なりますが、1クラス30人以上を受け持つ先生は多く、一人一人の親と丁寧に会話する時間の確保が難しいのが実情です。また昨今では先生の働き方改革や、コロナにより先生と保護者の接点はますます少なくなるばかりです。
学校、保護者、地域とのコミュニケーションが少なくなりがちな今だからこそ、子どものために、そして私たち自身のため、是非気軽に教育について語り合いませんか。
皆様のご参加をお待ちしています。
https://weclip.jp/
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