【ICT教育】学校嫌いだった私が、教員を通して実現したいこと

 

教育は変わっていく。自分も変わり続けたい。

大沢:
さて、いよいよ香川さんのこれからに迫りたいのですが、今後キャリアを通して何をやりたいですか?

香川:
やりたいことはたくさんあります。その中でも今やりたいのは人と一緒に楽しいことをやること。自分も、巻き込む人たちも楽しく、満足感を得られることをやっていきたいですね。企画、事業、サービス、情報発信、何かを言い合える人を大切にしながら仕事をしていきたいです。

もう一つはずっとお世話になっている八王子への恩返しです。八王子に素敵な先生が沢山います。今回僕がインタビューを受けたように僕もフィーチャーしたい方々がいます。八王子市を去った後でも僕にできることはしていきたいです。

これらは大人が主語になった場合にやりたいことです。子どもを主語にした場合は、目の前の子と接する際に、自分が変わり続けるスタンスを持ち続けていきたいですね。

大沢:
”自分が変わり続ける”、とても響きました。

香川:
僕の中では、大空小学校の木村泰子先生(※8)との出会いがすごく大きな出来事でした。その経験を踏まえて子どもたちに身に付けさせたい力があるので、ブラさずに向き合っていきたいです。大人たち皆で子どもたちを見ていくことも忘れずに、保護者、地域を巻き込みながら教育活動をやっていけたらと思います。

大沢:
私たちweclipが目指す協育とも通じます。

香川:
まさにそうです。共感しながらco-ed Cafeに参加させてもらっています。

無理のない範囲で、自分のできることを1つ1つやっていけばそれが集団の力となっていくと思います。その大切さを発信することを止めずに「こうありたい」をしっかり言う。その合意形成は難しいですが、ちゃんとそうした意見を発信できる安心した社会にしたいです。

そうしないと子どもたちも空気を読んだり、自分の意見を押し殺して本音で生きられなくなります。

大沢:
最後に今後の学校教育についてどう思いますか。

香川:
まず、GIGAスクール構想含めて今の施策はとても共感できます。Society5.0、SDGsでは、できないことはお互いの長所を生かして助け合うことの大切さを説いています。それを子どもたちにも伝えているのが素敵ですし、今の時代に大事な考え方だと思います。なので、そうしたビジョンに根ざした今の教育施策について自分なりに携われたらなと思ってます。

人のことを大切にすること、失敗してもやり直すこと、学ぶ楽しさを感じること、創造すること、これらはどの時代においても大事な教育観だと思いますが、今後の教育はシンプルに「地球と人のことを大事にする」ということなんだと思います。

国同士、人同士みんな違っていて、場合によっては貧困差などもありますが見方によってはその差を特徴と捉えることも出来る。教師一人一人がそういった様々な視点を携えて理解を示しながら自分事として動けると、より豊かな発想で子どもたちを育てることが出来るかなと思います。

「子ども一人一人を、大人みんなで」というコンセプトで、保護者ボランティア運営や、月1回保護者・地域とのオンラインミーティングを開催

■大空小学校の木村泰子先生(※8)
大空小学校は大阪府大阪市住吉区にある公立小学校。2006年4月の開校時から校長を務めているのが木村泰子先生。「すべての子どもの学習権を保障する」という理念のもと、教職員や地域の人たちと一緒に学校作りを行っている。

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大沢 彰裕
(株)weclip 共同代表。(株)日立製作所の鉄道部門でセールスやコンサルティングに従事する傍ら、教育支援会社であるweclipを創業。プランナーとして、スクスクのメディア運営など教育支援事業に従事。1児の父。